さて、江戸鬼門方位図による魔女ガールにおススメの
北西のパワースポットは新宿御苑になります。

現在の新宿御苑の敷地は、天正１８年（1590）に、
徳川家康が豊臣秀吉から配藩され江戸に入城したとき、
その家臣であった内藤清成に授けた大名屋敷跡です。

この地は当時、内藤新宿と呼ばれ、
甲州街道や青梅街道につながる交通の要所であり、
また江戸幕府の防衛の拠点でもありました。

一説には、甲州に広がる旧武田家の勢力をくいとめる
江戸侵入への要崖（ようがい）であり、
甲州勢を平定し、懐柔（かいじゅう）した後は、
江戸幕府の甲州への脱出口としての砦とも言われています。
江戸幕府にとって内藤新宿は、
非常に重要な守りの拠点であったと言えるでしょう。

内藤清成が徳川家康からこの地を拝領したいきさつについては、
面白い逸話があり、新宿御苑に隣接する内藤神社に参詣すると
その物語が分かります。ぜひ散歩の折に訪ねてご覧なさい。

御多分にもれず、新宿御苑のある内藤町は、
その一角が戦災から免れています。
まさにここは、守護の地であり、
火地風水の四大パワーのうち「地」のポイントと言えるでしょう。

都民の憩いの場所として一般公開されている新宿御苑に遊び、
四季折々の自然の恵みに触れてみられてはいかがでしょうか。
きっと心に大いなる安らぎが生まれてくることうけあいです。

今回は、江戸鬼門方位図による
パワースポット散歩をお楽しみいただきましたが、
ルネ・ヴァン・ダールの「逍遥学」に基づく東京散歩のシリーズは、
これからも続きます。