- 2013年4月25日
- vol.32「日本オリジナル! 七十二候で季節を楽しもう」
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皆さんこんにちは! 魔女ガールナビゲーターの朝風かおるです。
このコラムがUPされるころは、連休の真っ只中ですね。
皆さんは今年のゴールデン・ウィークを、どうお過ごしでしょうか?
比較的お天気が安定するこの時期は、外出・遠出のチャンス。
いっぱいお出かけして、たくさん思い出を作ってくださいね!さて、今回のコラムは、季節に関するお話です。
皆さんは「七十二候」という言葉をご存知ですか?
七十二候とは旧暦の考え方のひとつで、季節を1年の時節の気象、
動植物の様子を短文で表現したもののことです。旧暦ではまず、一年を四季(夏至、冬至、春分、秋分)で
4等分し、 ひとつの季節を半月ごとに6等分します。
これを二十四節気といいます。二十四節気は天気予報などで、
ポピュラーに使われている言葉です。
皆さんも気象予報士が、
「今日は暦の上で“大寒”です……」
などと言っているのを
耳にしたことはないでしょうか?この二十四節気を更に5日ごと、3等分したものが七十二候なのです。
例えば前出の「大寒」を例えにとると、
この節気の七十二候は、初侯(初めの5日)が「款冬華(フキの花咲く)」
(ふきのとうが蕾を出す)次候が「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」、
(沢に氷が厚く張りつめる)末候が「鶏始乳(鶏はじめて鳥屋(とや)につく)」
(鶏が卵を産み始める)……一番寒い頃の動植物の様子、また氷に覆われた寒々しい沢の景色が
目に浮かんできませんか?そもそも二十四節気、七十二候の考え方は中国のものでした。
昔、中国から暦を輸入していた時代に、共に日本へ入ってきたのです。
しかし、七十二候の文章は日本と季節がずれていたり、
現実的にありえない表現が入っていたりしたため、
考え方はそのままに日本独自の表現に変更されて、
現在まで残っています。七十二候は俳句の季語として使われることが多いようですが、
そのまま読んでいても動植物や季節の風景が思い浮かび、面白いものです。
また短文自体も美しい言葉が満載!
例えば啓蟄(3月5日頃)の候に「桃始笑(桃はじめてさく)」
というものがありますが、咲き始めた桃の花を“笑う”と表現するなんて、
風雅で優しい感覚だな、と思います。七十二候は歳時記と共に、季節ごとの暮らしを楽しむ手段として
いろいろな本が出版されています。
また、もともと暦なので年初に出る開運暦にも
掲載されている場合があります。
(日本占術協会発行の“九星開運暦”には、確実に掲載されていますよ)
ぜひお手元において、一読してみてくださいね。それでは次回をお楽しみに!