- 2013年5月28日
- vol.33「実はこんなにある! 占星学の種類」
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皆さんこんにちは! 魔女ガールナビゲーターの朝風かおるです。
梅雨が始まるまでの今の期間は、暑くなく寒くもない、
1年で最もお出かけに適した時期。
魔女ガールの皆さんは、この季節を楽しんでいますか?
梅雨入りしてしまうと、雨のために外出が制限されてしまうので、
時間のあるときに少しでもお散歩して、
今だけの、宝石のような青葉の色や気持ちいい空気を
ぜひ楽しんでくださいね。さて、今回のコラムは、占星術の種類に関するお話です。
当ルネ・ヴァン・ダール研究所でも
いろいろな媒体に掲載している、星占い(西洋占星術)。昨今では、ブログやSNSのプロフィール欄に
生まれ星座を掲載する人がいるほど、
ポピュラーになった西洋占星術ですが、
皆さんは「星占い」と言ったら、まず何を思い浮かべますか?おそらく
「今日の占いランキング」といった毎日の星占い、
または雑誌やメルマガなどに掲載される毎月の運勢が多いんじゃないかな、
と思います。さまざまな媒体で、気軽に運勢がわかるようになった昨今の星占い。
しかし身近になりすぎた影響か、星占いというと星座の運勢がわかるだけ、
と思われる方も多いようです。
しかし西洋占星術は人の運勢を見るだけでなく、
いろいろな分野があり、それぞれ学問として研究されているのです。
今回はそんな占星学の種類を、ご紹介したいと思います。まず現在、私たち占術家が相談者の悩み解決に役立てているのは、
「出生占星学」といいます。
出生占星学は相談者本人の生年月日、出生時間、出生地から
当時の天球図(ホロスコープといいます)を作成し、
性格傾向から悩み解決の対策まで、
個人に関するあらゆることを分析していく分野です。また、師匠ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベが提唱した
ホロスコープをカウンセリング・ツールのひとつとみなし、
悩み解決の糸口を探す天文心理学も、出生占星学のカテゴリーです。出生占星学はもともと、王様や貴族といった富裕層の人々の
運命を判断するために発達したものでした。
特に王様は国の運命を左右する存在なので、
出生図が重要視されていたようです。
そのため、占星学の中でも古来から存在し、基本とも言える分野です。個人のホロスコープとくれば、次に来るのは国家のホロスコープ。
国家の成立を個人の誕生と同じようにみなして、
ホロスコープを作成して国の運勢を考察する分野もあります。
これが「社会占星学」です。
国家の成立時によって作成されたホロスコープは「始原図」と呼ばれ、
これを基に、国民や国家の特徴を見ます。また、春分・夏至・秋分・冬至の
各ポイントに太陽が到達した時刻を基に、
作成されるホロスコープもあります。
これを「四季図」と呼び、
特に春分の日を基に作成される「春分図」は
国家の一年の運勢を暗示するものとして、
注目されます。著名な占術家のインタビュー企画などで、
「2013年の日本はこんな年になる!」みたいなものは、
この春分図を考察してお答えしていることが多いんですよ。個人の運勢はわかったけれど、
“特に病気や体質について悩みがあるとき、どうしたらいい?”
なんてこともあります。
そんな場合に活用するのが「医療占星学」です。
医療占星学は個人のホロスコープを基に、相談者の体質を見極めたり、
薬草との相性を考察したりする分野です。ヨーロッパでは現在でも、
医療目的で薬草を処方できる公的な資格を持つ人
(メディカル・ハーバリスト)が医療占星学を活用しています。
しかし、日本ではメディカル・ハーバリストの制度がないため、
ハーブティーやアロマテラピーの処方に活用することが多いです。そのためか、アロマテラピーに特化した占星術の本が刊行されるなど
進化を続けている分野のひとつです。……他にも、
ホロスコープから地震の有無や規模を予測する「地震占星学」、
お天気について予測する「気象占星学」、
株式や景気動向を予測する「経済占星学」、
惑星の影響を地図に投影し、旅行や予測に使用する「アストロマップ」
など、さまざまな分野があるんですよ。この解説で興味を持った皆さん、
幅広く、奥の深い占星学にぜひ触れてみてくださいね。
(当研究所では通信・通学講座を開講していますよ。)それでは次回をお楽しみに!