- 2014年8月25日
- vol.48「パワースポットを訪ねて ~冨士浅間神社編~」
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皆さんこんにちは! 魔女ガールナビゲーターの朝風かおるです。
今回は久々に、パワースポット参拝のリポートをお送りいたします。
このたび参拝させていただいたのは、
山梨県富士吉田市にある、北口本宮冨士浅間神社です。こちらの神社は以前にご紹介した浅間大社と同じく、
富士山と共に世界文化遺産へ登録された史跡群のひとつです。
古来より、富士山は日本最大の活火山であったことから、
災異を鎮めるため山の要所に神社が建てられていたのだそう。その後江戸中期に、富士山をご神体とする富士信仰が隆盛を極めた際、
こちらの神社は登拝や修験の目的で富士山に登る信者によって支えられ、
崇敬を集めるようになりました。
今でも富士山の山開き神事はこちらの境内で行われているんですよ。冨士浅間神社は富士山への登山道のひとつ・吉田口の起点となっています。
そのためでしょうか、訪れた日は雨でしたが、登山のいでたちをした方々を見かけました。
きっと参拝を済ませてから、本殿脇にある登山道へと向かうのでしょうね。石灯籠と大木が立ち並ぶ参道、大鳥居を抜けて境内へ。
随身門をくぐると左側に手水舎があるのですが、手水の鉢が大きいのに驚きました。
小さな子供の背丈ほどもあるのです。
石造りの鉢で、巨石を整形して作ったもののようでした。
これでは小さな子供にはお水が汲めないな……などと心配しながら(苦笑)手水を済ませ、
拝殿へと向かいます。拝殿は少し変わっていて、穴八幡宮と同じように、参拝の鈴がない造りになっていました。
また、門のように中心が抜けていて、本殿がしっかり見えます。
本殿は金箔と美しい絵で飾られた扉があり、五彩と細かな彫刻が施されていて、
古いながらも重厚な美しさを感じました。同じご祭神をいただく富士宮の浅間大社は華やかで明るく、女性的な神社と感じましたが、
こちらは重厚で男性的な美を誇る印象です。
徳川家の庇護を受けた富士宮の浅間大社と、富士信仰の信者が支えた冨士浅間神社という、
歴史の違いでしょうか?参拝を済ませた後は、境内を散策。
随身門から見て右側に安置されている、
諏訪神社の大きさにビックリしました。
境内社でありながら、拝殿と本殿に分かれた造りになっているのです。
記録によると、この地にはもともと諏訪神社が鎮座していたが、
後に浅間神社が勧請されたのだそう。その後、前述のように富士信仰が流行して、
勧請した浅間神社のほうが大きくなったようです。
民間信仰の歴史の跡を垣間見られる神社なのですね。他にも、境内には太郎杉と夫婦桧という樹齢千年を越すご神木、
参道脇の森には鹿が飼育されているスペースがありましたよ。
鹿は動物園でも見たことがありますが、それよりも少し大きい気が……。
このあたりに野生で生息する鹿(ホンシュウジカ)なのでしょうか?
立派な角を持つオスが3頭、静かにこちらを見ていましたが、清冽な森の中に佇むせいか、
高貴な印象を受けました。さすがに「森の王」です(笑)。主祭神は富士宮の浅間大社と同じく、
木花開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)。
夫神・彦火瓊瓊杵尊(ひこほのににぎのみこと)と父神の大山祇神(おおやまづみのかみ)も
同じくお祭りされています。
神社としては修験の場としてのパワーが強いように思いますので、願いを叶えるというより、
自身のメンタルや能力を磨き、高めたい方におススメです。森の濃い緑と修験の場としての霊的パワーに満ちた、北口本宮冨士浅間神社。
神社の成り立ちや信仰の歴史を勉強できる、興味深い神社でした。それでは次回をお楽しみに!