- 2003年4月16日
- vol.17「開運の四要素」
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神秘学と言う、摩訶不思議な学問の領域に、「数秘学」があります。
これは、「数」には単なる計算用途以外の超常的な意味がある、と考える学問で、
科学ではなく文学や心理学のジャンルに属するものです。
ちなみに、私個人は、心理学を今日の段階では純粋科学とは考えていません。
おそらく、科学と文学の中間地点にあって、科学でありたいと標榜している学問だと思っています。さて、この「数秘学」で考えていくと、
3に象徴される「世界」と4によって構成されている「世界」が存在するのがわかります。たとえば、3は、「三位一体」「三原色」「三種の神器」など、
いわゆる「三つ組み」と呼ばれる「三つで一つ」を構成する世界観。
4は「四季」「東西南北」「起承転結』など、
「四順」と呼ばれる循環と領域をつかさどる世界観。
また、3は「調和」的な要素を内包していますが、
4は「領域の境界」を意図して独立性が高い要素を持っています。今回は、この数秘学の世界観の内、「4」を用いて、開運のお話をいたしましょう。
昔から、人生にも四季があるといわれているのは、ご存知ですね。
「幼年期」「青年期」「壮年期」「晩年期」とでも言えばよいでしょうか。季節になおせば「春」「夏」「秋」「冬」、すべてが4つのサイクルで回っていく原理。
このサイクルの連鎖で人類は、営々と生きながらえてきたわけです。運勢のサイクルもまた、この「四順」で説明することができます。
運勢の四順は「縁起」「伝播」「成就」「休止」となります。この運勢の循環をギリシャの哲学者エンペドクレスの説いた「四大」に当てはめて考えてみましょう。
エンペドクレスは、万物の元素は「四大」、
すなわち「火」「風(空気)」「水」「土」の4つであるとしました。
この四大の原理はたいへん解りやすく、今日でも、十分利用する価値があります。ところで、縁起とは、運が起こってくる瞬間です。
どんな人でも「縁」なくして「運」は発生しません。
「運」を呼びたければ、「縁」を起こす必要があります。精神の作用に当てはめれば「情熱」ということになります。
情熱がなければ、縁起を起こすことができないのです。
開運の鍵は、なにをおいても「情熱」であることがわかります。
続いて、「伝播」です。
伝播というのは、縁起のエネルギーをさらに煽り立てていく、押し広めていく精神作用で、
当然、行動も伴います。情熱を継続させていくのは、なかなかエネルギーの要ることですが、これは「風」の領域です。
火は風によって煽られて、大きく成長します。
開運するには縁起をいかに拡大するかが重要なポイントなのです。
季節にたとえれば「夏」ですね。しかし、火も風も「実体」を伴いません。
いわば、精神の力です。
この精神の力を形に変えていくことで、実質的な開運が成立します。
実体のない流動体「風」を実体のある流動体「水」に移行させることが不可欠なのです。
それは、精神の力が形を呼び寄せている姿。
そのプロセスを経ることにより、運勢はピークとなり、
流動的でありながらも達成感や充実感を味わうことができ、願望は成就に限りなく近づきます。
「水」の質感、量感のあるエネルギーが、全身を包みます。
季節で言えば実りの秋。しかし、幸運の波のうねりはいつまでも続きません。
やがて、柔軟な水は固形化し始め、定着します。
開運のエネルギーは、成就したことによって次第に失われ、既成概念を形成し、
その中で安定を得ようと考えるようになります。
運勢はピークを超えて、次第に下降線を描き始めます。
「冬」の時代の到来です。
この時期は、もうどうやってもエネルギーが沸いてきませんから、じたばたしても無駄です。
もがけばもがくほど運勢の下降線の角度がきつくなり、不安や焦燥感に駆られます。とはいえ、この冬の期間こそ、次の「春」のための「情熱」を養う時期であり、
次の開運に向かう準備期でもあるのです。
水は固まって「土」と化しますが、この土の中には春の種が蒔かれています。
冬の時期にしっかり養分を吸った情熱の種は、春に向かって蠢動し始めているのです。こうして運勢のサイクルは休みなく回転し続けます。
もし、あなたが開運したいならば、この運勢の流れの方程式をしっかり頭に入れて、
開運の基礎を作ってください。あなたは、今、「火」「風」「水」「土」のサイクルの何処にいるのでしょうか。
自分の運勢の置かれている立場を見極めることで、
開運の時期や方法も自然に見えてくるものです。自分自身を開運気質、幸運体質に改革したいと考えているあなたは、
私ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベまでお便り下さい。お役に立てるかもしれませんから。