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2016年3月25日
vol.19「海王星の功罪」朝風かおる

皆さんこんにちは! 朝風かおるです。

下火になりつつありますが、
先日まで元野球選手の清原和博さんの麻薬使用事件が
大きく取り上げられていましたね。
今回はやや分野の違う方でしたが、昔から有名人、
とりわけ芸能界に関わる方の麻薬使用事件は多いような気がします。

人は有名になると善悪どちらの人間も寄ってくるので、
自然と事件に遭う確率が高まったり、ニュースになったりするのは
仕方ないことなのかもしれません。

西洋占星術の中で麻薬を表すのは、海王星。
「幻想、陶酔、欺瞞、曖昧、自己犠牲」をキーワードに持つ星です。
物質的な分野ではなく、精神的分野で力を発揮する星であり、
心や夢のように、手には触れないけれど実在するものを司ります。

また教科書の解釈では、出生図で海王星が強い影響を表していると、
その人は何らかの不健全な習慣を持ちやすいとされています。
具体的には飲酒、喫煙。
重症化すると麻薬や薬依存に陥るとされています。

前述の清原さんのホロスコープを分析してみると、
海王星は太陽、水星、木星と不調和角を形成。
出生図における星全体の影響度を考えると、
比較的海王星の影響が強いホロスコープでした。

ちなみに、同じ麻薬使用事件でニュースになった
ASKAさん、酒井法子さんも
分析してみましたが、
どちらも海王星がアスペクトを持っていて、
やはり影響が強いと言えるホロスコープでした。

有名人の例を聞くと、
では出生図の海王星にアスペクトを持つ人は、
みんな不健全な習慣に溺れてしまうのか、
海王星はそんな恐いだけの星なのかと
不安に思う方もいるでしょう。

答えは否です。

占星術の教科書では
海王星の影響は、精神面の繊細さを強める反面、
想像力や直観力、詩的情緒を高めるとも言われています。
海王星のパワーを良い方向に使うことができれば、
大成功を収めることも可能なのです。

例えば、「世界のHONDA」の創始者、本田宗一郎氏も
木星と海王星のアスペクトを持っていました。
しかし彼は海王星のパワーを、マシン性能向上の工夫や発想に使いました。

また、芸能界で成功している俳優やアーティストには、
海王星と太陽や月、金星などでアスペクトを形成している人が多く見られます。
海王星が持つ想像力や繊細さが、役になりきる集中力や
音楽の表現力に使われていると思われます。

前述のASKAさんは、海王星が木星と合、月と不調和角。
酒井法子さんは海王星が木星と合、月、アセンダントと調和角を形成しています。
どちらのケースも海王星の耽溺、陶酔を好む傾向が
のちの事件につながっていった可能性は否めませんが、
海王星はまた、自身を成功へと押し上げる原動力になったことも事実なのです。

海王星に限らず、星の持つ力は二面性があります。
長所も短所もあってひとつの特徴なのです。
星の力を活かすも殺すも、自分次第。

自分の持つ星の力を正しく理解し、
長所を伸ばしつつ短所を制御、活用する方法を考える。
西洋占星術を学ぶ人には、ご自分のホロスコープを
そのように活かしていただけばと願っています。

それでは次回をお楽しみに!