- 2016年9月19日
- vol.25「出生図の空」朝風かおる
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皆さんこんにちは。朝風かおるです。
9月は占いの日(9月9日)があるせいか鑑定のイベントが多く、
この時期はよく鑑定の席に座らせていただいています。私の場合、西洋占星術の鑑定では、
まず相談者様の出生データからホロスコープを作成し、
ご相談内容を伺って鑑定を始めるのですが、
ホロスコープを見るとまず、相談者の生まれた日の空を想像し、
その美しかったであろう光景に思いを馳せるのが、最近の常になっています。例えば朝生まれの人のホロスコープでは
太陽がアセンダント近くに光っています。
一日の始まりを告げる爽やかな日差しの中、
時期と時間によっては、金星は明けの明星として
輝きを見せているかもしれません。夜生まれの人のホロスコープでは、
太陽こそ地平線の下にあって見えませんが、
月や惑星たちがここぞとばかりに天空で瞬いています。
近くには12星座を始めとする星座があまた煌き、
新しい命を静かに祝福しているのです。満月の生まれであれば、月は夜の女王のように
煌々と輝いていたでしょう。
木星があったなら、他の1等星よりも強い光で
自分の居場所をアピールしていたかも知れません。生まれた当時の美しい天空からどんな祝福を贈られたのか、
星の言葉を翻訳して、相談者様にお伝えする。
ちょっと大げさですが(苦笑)、そんな姿勢で鑑定に臨んでいます。ただ、こう書くと
西洋占星術をあまりご存じない方は首を傾げるかもしれませんね。
いつも見ている星空と西洋占星術は、一見つながりがないように思えるからです。
しかし、西洋占星術は何を占うにもホロスコープを使います。
ホロスコープは知りたい日時の天空を切り取って図表化したものですので、
星座や天体の位置関係がわかっていれば、
まるでプラネタリウムのように頭の中で再現できるのです。美しい空を切り取ったホロスコープは、相談者の一部です。
今は悩みで暗く見えにくくなっていても、悲しみの涙で曇ってしまっても、
あなたの存在の底辺にはずっと、生まれた当時の美しい空があって、
あなたという命を祝福し続けている。「ホロスコープは宇宙からもたらされた、その人の出生証明書である」
と提唱した、亡き師の言葉が思い出されます。私が今まで鑑定させていただいた相談者の方々、
皆さんの空は全て、美しい空ばかりでした。
次はどんな空をお持ちの方とお会いできるのでしょう?そんなことを考えながら、鑑定の席に座らせていただいております。
皆さん、よろしかったら私の鑑定の席にいらしてください。
そしてあなたの持つ美しい空を私に見せていただけたら、幸いです。