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2018年9月30日
vol.49「縁と点」ステラ・ボンボヤージュ

こんにちは、ステラです。

今日のお話は「点と線」の読後レビュー、ではなくて「縁と点」です。
日本人の日常会話にわりと頻繁に出てくる言葉に「縁」がありますね。
「これも何かのご縁ですね」
「縁がなかったってことよ」
「彼とは腐れ縁みたい」
…こんな感じでよく耳にしますし、私も自然に口から出ることが多いです。

最近、とても驚いた縁はですね…
某所の「アップルストア」で応対してくれたスタッフが、
私の近所に住む老夫婦のお孫さんだと分かったことです。
ワタクシ店内で5回くらい「エェーーーツ!」と叫びました(うるさい)

その話は置いておいて、
「『縁』の定義を140字(ツイッターか?)で述べよ」
と言われたら、何と説明しますか?
「運命の出会い?」「出会うべくして出会うこと?」
…辞書を引くと「めぐりあわせ」「関係を作るきっかけ」「関わり合い」等と
表記されています。

ちなみに欧米では、そもそも「縁」という概念自体がないようで…
英訳は「fate」「destiny」(運命)が一般的なようですが、
日本語の「縁」の意味にピッタリ当てはまらない、
少し仰々しい感じがしますね。
「これも何かの運命だね(ナンパか?)」
なんて日常使いはあまりしないように思います。

それよりも「That’s because of your previous life」
「前世の(何か関わりがあった)せいですよ」
と言う表現のほうが、やや日本の「縁」の意味に近づくようです。
向こうでは前世の概念は好意的に受け入れられているのでしょうね。

ただし、ひとくちに「縁」と言っても、
血縁関係から一期一会の縁まで、
濃さや長さも様々です。
そこで初めて「点」の登場です。

ひとりの人間と出会った「縁」をひとつの「点」として置き換えると、
生まれてから死ぬまできっと数えきれないくらいの
膨大な点の数になりますよね。
その無数の点を使ってその人だけの人生の「点描画」が描けるのかな、
とふと閃きました。
ホロスコープのようにその人だけの「人生の絵」
…出会った人、関わった人との点で構成されているたった一枚の絵です。

縁って人に限ったことではありませんね。
動物でも建物でも土地でも…縁があるものって意外と何でもありです。
ピンク色の点があってもいいし、金色や藍色の点があってもいい。
ごま粒大の点もあれば、砂粒のような点もあるでしょう。
その点でどんな絵を描くかは自由自在。
ひとつひとつの出会い(縁)を大切にして
(電車の中で靴を踏まれるだけの縁でもいいんです)、
自分だけの素敵な点描画を描いていけたら…
そんなことを願う初秋の夜でした。