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2018年12月2日
vol.51「ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ」月影 沙織

月影です。

師であるルネ・ヴァン・ダール・ワタナベが亡くなってから
7年が経ちました。
あっという間だったような、長かったような。

研究所や市ヶ谷の分室などには写真が飾られ、
師が使用していたりコレクションしていたりしたものが置かれていて、
不意に師のことを思い出させます。

先日、講座を受講してくださっている生徒さんから、
「ルネ先生とお会いしたことあるんです! 
 勤務していた会社のセミナーで」と、
私が知らなかった師の様子を聞くことができました。

「素晴らしいお話をしていただきました。
 最初は、占い師なんて正直ウサンくさいと思ったんですけど(笑)」
なんておっしゃっていましたが、
そのウサンくささを吹き飛ばすほどの
知識と教養を持っていた人だったなぁと、
いわゆる「星占い」のイメージを
大きく変えた人だったのだなぁと、
改めて実感させられたのでした。

志は受け継いでいるつもりですが、
師のような知識と教養を身につけるのには苦労しますし、
まだまだ身に着けられていないなぁと思います。

「好奇心を失うな。
 占い以外のあらゆることにも、同じように興味を持ちなさい」と、
よく言われたことを思い出します。

いくつになっても、流行に敏感で、
すぐに新しいものを取り入れようとする
行動力にあふれていた人でもありました。

はたして、私がウサンくささを
あっという間に吹き飛ばすことができる人間になれる日は
いつのことか。

師に問いかけながら、
冬の訪れを感じる夜です。