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2019年8月31日
vol.60「今さら?手作りホロスコープ」加賀宮萌

知識が武器になる時代は、もう終わったそうです。
これからは、得た情報をもとに「どう考えるか」が大切だそう。

実際に、弊社スクールの受講生にも、
教えるより前にすでに多くの知識を持っている方が多いです。
インターネットのおかげで、欲しい情報にはすぐにヒットしますし、
海外の文献や書物も容易に手に入る時代ですから。
ただ、もはや「知っている」ということだけでは差別化できない世の中とのこと、
占術家として独立するときは、
「考える力」や「付加価値」を備えておかなくてはいけません。

と堅苦しく書き出しましたが、
なぜこのような話をするかと言うと……
聞いた話ですが、大学生がテスト勉強をしながら
「ネットで調べればわかることを覚える必要なくない!?」
と愚痴っていたそうです。

そして、ちょっと似た話が身近にも。
いまはネットやソフトで一瞬にホロスコープを出力できますよね。
でも弊社の占星学講座では、
昔ながらの「手書き」でホロスコープを作成する授業があります。
ホロスコープのしくみを理解する上で
欠かせない科目だと自負しているのですが、
実はここで躓いてしまう受講生が多いのが悩みどころ。
なぜ躓くかというと、手計算など
ちょっとだけ数字の作業が入るからだと思われます。
それまで乙女座が~、天王星が~と
ロマンティックな占いの世界に浸っていたのに、
計算が出てきて「な、なんか急に数学っぽい」と緊張してしまうのかも。
しかし、実はそれほど難しい計算はしませんし、
手順も決まっていますから、慣れれば平気なはず。

ありていに言えば、ホロスコープを手作りできなくても、
ホロスコープを読むことは可能です。
しかし、ホロスコープを手作りすると、
ホロスコープの根本のしくみがわかるようになります。
しくみがわかると、星の動きや配置の意味も、
深く考察できるようになるでしょう。
その人の運命を「知る」だけではなくて「考える」ためには、
やはりしくみを知っておいて損はありません。

11月からは初級講座(通学)が例年通り開講します。
独学ですでに知識を携えた方も、まったくの手ぶら状態の方も、
さまざまな方が初級からお勉強を始められます。
躓いたり、不安になったりする箇所は、
だいたいみなさま同じ。
だから受講前も受講後も、ちょっとでも心配になったら、
お気軽にご相談くださいね。