- 2020年8月2日
- vol.71「十年~考」モナ・カサンドラ
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十年一昔(じゅうねんひとむかし)などというけれど、
十年一日(じゅうねんいちじつ)という言葉もあり、
時の流れというのは、
体感によってだいぶ変わったりするようです。誰かにとっては人生を左右するような非常に重要な一日が、
他の誰かにとっては何の変哲もない日常であるように
同じ時間であっても、人によって重みは違うでしょう。十年は一昔? それとも一日?
ふと自分に向けてみた問いかけですが、
あなたにとってはどうでしょう?
私にとってのこの十年は、「十年一昔」でありました。
では、「十年一日」と感じた十年がどこかになかったか? と、
これまでを振り返ってみたものの、
これがなかなか、どこで区切っても「十年一日」にはなりがたく。世紀末に生まれ、21世紀を生きる世代には、
「十年一日」はハードルが高いのでは??
などと考え始めてしまう始末。
同じ世紀末でも「ミレニアム」を越えてきた現代は別格??
と、だんだんとりとめがなくなってきました。
時間について考え出すと、
つい星の物差しで考えてしまうのは、
職業病かもしれないと思いつつ……、
以下に続きます。「ミレニアム」はキリスト教の千年王国からくる言葉ですが、
現代は占星学でも時代の節目に当たっています。
約26000年周期といわれるプラトン年です。
春分点が歳差運動によって黄道上を一周する期間、
約2万5800年からきていて、
春分点は一年間に約50秒ずつ西に移動します。
黄道上には12宮といわれる星座があり、
約2100~2200年すると春分点は位置する星座を変えることになります。
占星術にはオーブ(許容範囲)の考え方がありますから、
私達は「魚座の時代」と「水瓶座の時代」の
オーブを生きているともいえるわけで。
諸説ありますがイエス・キリストが生まれた頃が「魚座の時代」の初め、
今と、これからが「水瓶座の時代」です。個人的にはベルが電話を発明した頃が、
「水瓶座の時代」の到来を告げていたのでは?
と、思ったりしつつ、
電球の発明、宇宙探査と水瓶座の色が濃くなっていきます。
水瓶座は発明の才を持つ天才肌の星座で発明品に目がいきやすいものの、
国連という組織も水瓶座的。理念通りに機能すれば……。
ままならない部分があるのも人の世の常なのでしょう。十年×10は100年で一世紀、
一世紀×10は1000年でミレニアム。
2回目のミレニアムを過ぎた現在は、A.D.2020年で令和2年。
Anno Domini、主の年において2020年、令和天皇において2年。目立つ「2」の考察は別の機会に譲るとして、
10年の区切りは占星術では、木星と土星の合と衝に当たります。
木星と土星の合はグレートコンジャンクションと呼ばれ、
非常に重要な年で、
今年はそのグレートコンジャンクションとなるため、
こちらのカフェでもたびたび登場しています。合は衝へと向かい、衝は合へと向かい、時代の変化をもたらします。
「10年計画」といったことがよく言われますが、
この区切りは星の上からいっても理にかなっているのです。
どちらも転換期ですが、アスペクトの性質上、
合の年は見直しをはからなければならない現実と向き合うことになりやく、
衝の年は経済的な損失を伴う出来事に見舞われやすいようです。
そして、それらの出来事が次の時代へとつながっていきます。十年は、一昔? 一日?
尺度や見方によって変わってきそうですが、
今年立てる「十年計画」は
合から衝へと向かう星の動きとともにあります。あなたにとって、これからの十年が実り多いものでありますように。