- 2022年10月2日
- vol.96「魔女術」ジョアンナ・リリス
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幼い頃から不思議なことやオカルティック分野が大好きだった私が、
雑誌に載っているおまじないを試したりホラー小説を読んだりしているうちに
たどり着いたのが、魔術や魔女術でした。高等魔術をマスターするには、
ストイックなまでに自己鍛錬を行ったり思想を追求し
精神性を長い時間をかけて育てていく必要がありますが、
魔女術は身近なものを使いすぐにでも始められる分、
一般の方にも取り組みやすいと思います。それでは魔女術は何か?と言いますと、
本質的には宗教であり、女神信仰です。
その起源は3万5千年ほど前と言われ、
キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教より前から
存在していました。狩猟民族の中に不思議な力で獲物を捕らえることができる人物が現れ、
それが最初に現れた魔女とされています。宗教というと胡散臭さを感じられる方もいらっしゃると思いますが、
信仰宗教のように教祖を崇めるものではなく、
その本質は大自然から教えを得るものです。
大地や、動植物、大気、海、天体など、
自然界のあらゆるものを愛し慈しむことこそが、
魔女術を行う際に1番大切なこととなります。そして魔女術を行う際にぜひ行ってほしいのが、
誰にも教えない自分だけの魔法名を名付けることです。
これは家族にも知らせてはいけません。
魔法名は呪文を唱える際に使うことがあります。そしてあらゆる作業を記録として残す、
黒い表紙の新しいノートを用意しましょう。
このノートに行ったおまじないや魔女術のレッスンなどを
書き留めておいてください。魔女の使うアイテムとしては、ハーブ、お香、ハーブから抽出したオイル、
聖水、キャンドル、パワーストーンなどです。今回はキャンドルを使った簡単なレッスンをご紹介しますね。
ハロウィンの時期ですし、良かったら試してみてくださいね。前にご紹介した月光浴を行った後、
誰もいない明かりを消した部屋でお香とキャンドルをつけます。キャンドルの炎を見つめ、
『赤、赤…』と炎が赤く染まることを想像しながら
繰り返しつぶやいてください。
実際に赤に染まらなくても染まったように思えたらそれで成功です。それができたら次からは「赤」と唱えながら、
同時に願い事が叶うことも念じます。願い事が叶ったら、使用したキャンドルやお香には感謝の気持ちを伝え、
白い布にくるんで処分しましょう。魔女術の呪文や呪術については、またいつかお話しできればと思います。