- 2023年8月2日
- vol.103「冥王星が行ったり来たり…そして宝瓶宮(水瓶座)へ」モナ・カサンドラ
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日々、移り変わるニュース映像を見ていると、ふと思うのです。
ああ、この星の位置はこのような事象として現れるのか、と。
占星術士というのは因果なもので、頭の中でも星が巡っていたりします。
今起きている出来事を考える時、現実とは異なる星の視点。そして、この視点は占星学だけではなく他の占術を学んだ方にもいえるようで。
東洋の占術を学ばれた先生とお話しをしていると、
「今年の星回りは○○だからね」なんて、自然に出てくるのです。
(この時は九星気学でした)
普通に売られている占いの本は個人の運勢を見るものがほとんど。
それは誰もが自分の未来を知りたいと少なからず思うせいでしょう。
けれど、占いの発生をたどっていくと、
初めは豊かな実りを得るためや災いを避けるためでした。
自分達が生活を営む共同体の、村の、国の、運勢を見ていたのです。
それが王様の運勢をみるようになり、特権階級もみるようになり、
今では誰もが使えるようになっています。占星術の大きな枠組みの中では、
今は宝瓶宮(水瓶座)の時代であり、風の時代でもあります。
宝瓶宮(水瓶座)の時代のほうは約2000年ごとに切り替わるロジックで、
風の時代のほうは約200年ごとに切り替わるロジック。
私達はどちらの時代の枠組みも切り替わる時代に生まれているのです。
世の中の動きが目まぐるしいのも占星術的な視点からは当然といえるでしょう。
私達は時代の節目、狭間を生きていると言ってもいいかもしれません。そして、そんな星の動きの中で、
冥王星が今1つの宮(星座)への滞在を終えようとしています。
冥王星の公転周期は約248年、約20年かけて1つの宮(星座)を運行します。
(公転周期は太陽が中心ですが、地球からも誤差の範囲ということで)
すると、割り算すれば約20年ほど、1つの宮(星座)にいることに。
ですが、実際にはそんなに平均的ではありません。
冥王星の軌道はかなり傾いた楕円ですし、地球からですと逆行もあります。
行ったり来たりしながら宮(星座)を移動するのに
一年以上にかかることもままあります。そんな冥王星がこの春、久しぶりに宮(星座)を移動しました。
そして、現在は逆行して再び磨羯宮(山羊座)に戻っています。
2024年1月に再び宝瓶宮(水瓶座)、9月に磨羯宮(山羊座)、
11月に宝瓶宮(水瓶座)へと移動します。
その後は2042年に双魚宮 (魚座)への移動を開始するまで
約20年、宝瓶宮(水瓶座)を運行します。地球から遠く、ゆっくりと動く星が宮(星座)を変えると、
世相が変わると言われます。
時代感といいますか、常識、当たり前と思っていたことに
変化が訪れるのです。
子供の頃は当たり前と思っていたことが、
今は違っているということはないでしょうか?
そんな時代の変化を遠い星達が映し出します。今年と来年は、そんな時代背景の切り替わりの年。
冥王星は発見されてから初めて宝瓶宮(水瓶座)へと入ります。
占星学の歴史は古いですが、1930年に発見された冥王星の歴史は浅く、
冥王星は発見されてから黄道十二宮をまだ一周していません。破壊と再生の星と意味づけられた冥王星は宝瓶宮(水瓶座)で、
何を破壊し、何を再生するのでしょうか。
興味は尽きません。*占星学上の星座の位置と実際の星座の位置は異なるため、
冥王星が水瓶座の方角にあるという誤解を避けるため
占星学上の星座の呼称を優先しました。